カテゴリ:作家さんについて( 1 )

会期中に、店内に置いていた作家インタビューupいたします。
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市原悠輔展『大人noおもちゃ』

Hasu no hanaにて市原悠輔展『大人noおもちゃ』を開催するにあたり、
少しお話を伺いました。(聞き手:Hasu no hana/フクマカズエ)

F:展覧会のタイトルですが、前回の展覧会も大人のおもちゃでしたよね。
市原さんがテーマにしている大人のおもちゃとは具体的になんですか?

市原:うーーん。うーーん。

F:「大人」というか、市原さんのおもちゃ、ということですかね?

市原:はい。そうですね。大人になりたくない願望です。
子どもの目線を持っていたいというか。皮肉やインパクトなども考えてつけました。

F:市原さんの作品は背広と建物がモチーフが繰り返し出てきますね。

市原:背広は大人の象徴です。
建物というか景色ですね。
よく見ていた光景が大人の勝手な都合により、町の景観がどんどん壊され、変わっていく。
つい最近も窓から見えていた銭湯の煙突が突然消えました。

F:段ボール、ビニール傘、梱包材などを使用した作品が多いですが、
素材についてのこだわりはありますか?

市原:素材、というか昔は、まったく色を使わなかったんです。
例えば柿渋などの地味な色で作品を作ってました。

2005年の個展「正円の為の公式と解説展」という展覧会で、
高校生か専門学生くらいのグループから
「なんだこれ?」という声が聞こえ、ショックでした。
美術手帖にも掲載していただいたのですが、玄人受けはしても、
そうでない人には全然伝わっていない。と思ったのです。

それから、展覧会後作品を(作品以外の家具などもですが、、)一切捨てました。
そこからしばらく作品を作らなかったのですが、再度手を動かそうと思った時に、
何もなかったのです。
そこで部屋にあるもので作り始めたましたが、たまたま色がある素材でした。

色を使うのが楽しくなり、色があると全然違うと思いました。
それじゃあってことで、絵の具なども使い始めるようになりました。

F:市原さんは今まで製作した物の多くを壊してしまっているそうですが、それは何故ですか?

市原:昔は、作り終わったら、興味が失せるというか直視したくないというか。
卒業制作も講評後にすぐ焼却炉に持ってゆきました。
あと、単純に保管しておく場所がないということでした。

F:大人のおもちゃ のタイトル通り、市原さんは社会の矛盾や理不尽さなどへの
気持ちを浄化させる為、そのアウトプットとしての作品作りであり、
だからそれは積み木のおもちゃのように、作る形にすることが重要で、
作り終わると役目を終えるというか、アウトプットされたものに
興味がなくなるので、壊してしまうと思っていました。

市原:それもありますね。

F:最近も作品を残してはおきたいという気持ちはないのですか?

市原:最近は変わりました。形として、写真でもなんでもいいので、
記録として残してはおきたいと思っています。
それから作る、という行為を純粋に楽しんでもいます。

だから、会う人、会う人に使っていない倉庫があったら使わせてくれと
伝えてます。(笑)
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